戒名授与の本来のタイミングと法話の役割｜仏教本来の葬儀【茨木市】

2025/11/21

戒名授与の本来のタイミングと法話の役割｜仏教本来の葬儀【茨木市】

公開日：2025-11-21｜運営：みんな完結葬（茨木市・北摂）

“筋の通った葬儀”に大切なのは、戒名（法名・法号）の本来の意味と授与のタイミング、そして初七日・四十九日・年忌法要の位置づけを正しく理解すること。

みんな完結葬は僧侶主体で、仏教本来の趣旨を大切にお手伝いします。

戒名（法名・法号）の本来の意味と、現在の日本の慣習

本来の戒名とは（歴史・教義）

・意味：仏の弟子となった証。戒律を守ることを誓い、俗世とは異なる「仏の世界の名」を持つこと。

・授与対象：もともとは生前に出家した僧侶・修行者へ師僧が授けた。

・目的：戒律を守り仏法を学び実践している証としての命名。

現在の日本における慣習（葬送での授与）

・江戸期以降：先祖供養の広まりに伴い、亡くなった方にも仏弟子として成仏を願い戒名を授ける風習が一般化。

・葬儀での運用：現代の仏式では、通夜〜出棺前に僧侶が授けるのが一般的（宗派により呼称・理解は異なる）。

宗派による呼称

宗派	呼称	要点
浄土真宗	法名	戒律授与の教えではないため「戒名」とは呼ばない。
日蓮宗	法号	宗義に応じた呼称を用いる。
禅宗・天台・真言等	戒名	歴史的経緯に沿う。

構成の一例：院号／道号／（戒名・法名）二字／位号。寺院・宗派によって異なります。

授与のタイミング

・基本：出棺前（葬送当日）に授与。読み・表記（俗名併記の可否）を事前確認。

・例外：逆修（生前授与）は例外的取扱い。後日付け足しは趣旨が薄れやすい。

初七日の本来の意味（仏教本来）

初七日はご逝去から7日目。

故人の魂が三途の川のほとりに到着し、最初の裁きを受ける節目と伝えられます。

亡くなってから四十九日までの期間は「中陰」と呼ばれ、7日ごとに7回の審判があるとされます。

遺族はこの日に追善供養を営み、故人が無事に川を渡り、極楽浄土へ向かえるよう回向（善根を向ける祈り）を捧げます。

宗派差の注記：浄土真宗は「臨終即往生」の教えのため追善の考えは取りませんが、偲びと感謝の場として法要を営むのが一般的です。

四十九日の本来の意味

四十九日は七七日（なななぬか）の満ちる日で、中陰期間の区切り。

伝統的には審判を経て行き先が定まる節目と理解され、忌明けとして日常へ歩みを戻す合図でもあります。

実務では、納骨・本位牌の準備や安置の整理を整え、以後の年忌へつなぎます。

浄土真宗など宗派により神学的理解は異なりますが、遺族が心を整える節目として広く大切にされています。

年忌法要の位置づけ

年忌法要は、一周忌（満1年の翌年）、三回忌（満2年）、七回忌・十三回忌・三十三回忌…と続くご供養。

審判の節目というより、故人を縁として徳を積む・感謝を新たにする場です。

地域・宗派で回数や重みは異なりますが、無理のない継続が何より大切です。

法話とは—儀礼を“自分事”にする時間

法話は、経典の要点や仏の教えを日常語で紐解き、葬儀の場に意味づけを与える時間です。

・位置づけ：当会標準は戒名授与 → 炉前経 → 短い法話 → 骨上げ。

・役割：無常・縁・感謝などを参列者が受け取りやすく共有。

・効果：形骸化を避け、形式→納得へ。遺族のグリーフケアにも資する。

式中初七日（当日併修）を推奨しない理由

・意味の分散：葬送当日は“見送り”に集中。七日目の祈りは別日に丁寧に。

・時間圧縮：当日併修は読経・回向が形式化しがち。

当会は骨上げ後は寺院安置を行い、初七日は七日目に営みます（ご事情に応じ日程をご提案）。

まとめ

・戒名（法名・法号）：出棺前に授与。読み・表記確認を必ず。

・初七日：七日目に家族中心で。式中併修は避け、寺院安置と併用すると無理がない。

・四十九日：納骨・本位牌・返礼の整理。以後の年忌法要の計画を。

・費用の見方：総額だけでなく内訳（読経／安置／車両／実費）で判断。

FAQ

Q. 家族葬や直葬でも戒名（法名）は必要？
A. 形式の大小に関わらず、仏弟子としてお見送りする趣旨から授与をおすすめします。

Q. 初七日は当日にやっても良い？
A. 事情で行われる例はありますが、本来は七日目。当会は繰上げ初七日を行いません。

Q. 年忌はどこまで行えば？
A. 地域・宗派で差があります。まずは一周忌・三回忌を無理なく整えることから。

お問い合わせ

お問い合わせフォーム｜お電話（24時間）｜メールで相談

戒名授与の本来のタイミングと法話の役割｜仏教本来の葬儀【茨木市】