夫婦おふたりさまの終活｜どちらかが先立つ前に決めておきたいこと【茨木市】仏教本来の視点で僧侶主体に整える

「うちは夫婦ふたりだけやし、何とかなるやろ」
……これ、だいたい“何とかならないフラグ”です（すみません、でも本当に多いです）。

茨木市・北摂エリアでも、子どもが独立していたり、そもそも子どもがいない「夫婦おふたりさま」からのご相談が増えています。
そして実際に起きやすいのが、

・どちらかが先に倒れて、意思確認ができない

・残された配偶者が、葬儀・供養・手続きで一気に疲弊する

・親族との連絡・費用・お墓のことで話がこじれる

というパターンです。

このブログでは、夫婦おふたりさまがどちらかが先立つ前に決めておくべきポイントを、仏教本来の視点も交えながら、僧侶主体で分かりやすく整理します。
重たい話に見えて、実は“今の生活をラクにする話”でもあります。

1. 夫婦おふたりさまの終活が大切な理由

夫婦ふたりの終活は、家族が多い場合よりもシンプルに見えます。
でも実際は、「頼れる人が少ない」という一点で難易度が上がります。

特に、どちらかが先に亡くなると、残された配偶者は短期間で

・葬儀の手配（どこに・どの形式で）

・親族連絡（誰に・どこまで）

・供養・納骨の方針（お墓／合祀／永代供養）

・役所・金融機関・保険などの手続き

を一気に背負うことになります。

だからこそ夫婦おふたりさまは、「決めておく」より先に「迷わない仕組み」を作るのがコツです。

2. まず決めたい「もしもの時の3つの方針」

終活は全部決めなくてOKです。
ただ、これだけは“夫婦で一致”させておくと安心が段違いです。

方針① 葬儀はどうする？（家族葬／直葬／完結葬）

「大きくやりたい・小さくやりたい」よりも大事なのは、

・誰を呼ぶか

・僧侶の読経をどうするか

・供養をどこまで大切にしたいか

です。

費用を抑えたい気持ちは当然ありますが、仏教本来の考え方では、葬儀は「形」よりも「手を合わせる時間」をどう持つかが重要です。
そのバランスを取りやすいのが、僧侶主体で供養まで筋道を立てやすい「完結葬」という選択肢です。

方針② 供養・納骨はどうする？（お墓／合祀／永代供養）

夫婦おふたりさまでよくある悩みがここです。

・お墓を継ぐ人がいない

・遠方でお参りが続けられない

・子どもや親族に負担を残したくない

この場合、合祀墓・永代供養を視野に入れておくと現実的です。

仏教本来の供養は「お墓の大きさ」で決まるのではなく、読経・回向（えこう）を通じて“ご縁を結び直す”ことにあります。

方針③ 連絡先は誰？（親族・友人・窓口）

夫婦ふたりだと、片方が動けなくなった瞬間に詰みやすい…。
だから「誰に連絡するか」を決めておくだけで、突然の局面に強くなります。

・まず連絡する親族（1〜2名）

・近所で頼れる友人

・相談窓口（葬儀・供養の窓口）

この“3点セット”があると、残された方の負担が激減します。

3. 夫婦おふたりさまが用意しておきたいチェックリスト

ここからは実務編。茨木市で現場相談が多い項目に絞って書きます。

書類・情報系（すぐ役立つ）

・健康保険証・年金情報の置き場所

・通帳・印鑑・キャッシュカードの保管場所

・生命保険・医療保険の契約一覧

・スマホのロック解除方法（これ、地味に超重要）

・緊急連絡先リスト（紙で1枚）

医療・介護系（意思が伝えられなくなる前に）

・延命治療をどこまで希望するか

・施設入居の希望（将来の選択肢）

・主治医・かかりつけ薬局・ケアマネ情報

葬儀・供養系（迷いを減らす）

・宗派・菩提寺の有無

・葬儀の希望（家族葬／直葬＋読経／完結葬など）

・供養の希望（初七日・四十九日・一周忌などの考え方）

・納骨の希望（お墓／合祀／永代供養）

全部埋めなくてOK。まずは“方針だけ”で十分です。

4. 夫婦で話し合うコツ（ケンカを避ける言い回し）

終活の話は、言い方ひとつで空気が変わります。
おすすめは「死」の話ではなく、「迷惑を減らす作戦会議」にすること。

使いやすい言い回しはこれです。

・「どっちが先でも、残った方が困らんようにしよ」

・「費用の話じゃなくて、“希望だけ”共有しとこ」

・「葬儀って選択肢多いらしいから、最低限の方針だけ決めよ」

・「お墓のこと、今のうちに“無理なく続く形”にしときたい」

終活は“仲良くするための段取り”です。
勝ち負けじゃありません（終活で勝負しないでくださいね😂）。

5. 仏教本来の視点で言う「夫婦の終活」の意味

仏教では「縁（えん）」を大切にします。
夫婦というご縁もまた、偶然ではなく積み重なったもの。

終活は「死の準備」ではなく、

・今あるご縁に感謝する

・残される人の苦しみを減らす

・供養の道筋を整えて、迷いを減らす

という、前向きな営みです。

そして、だからこそ大切なのが僧侶主体という視点。
“売り方”ではなく、“供養の筋道”で考えることで、夫婦にとって納得感のある終活になります。

6. 茨木市で「夫婦おふたりさま終活」を進めるなら

茨木市・北摂で夫婦おふたりさまが終活を進めるときは、最初から完璧を目指さず、

１．方針（葬儀・供養・連絡）を決める

２．紙1枚にまとめる（連絡先＋希望）

３．相談窓口を決める

この順番が一番ラクです。

「みんな完結葬」では、夫婦おふたりさまのご相談として、

・葬儀の方針の整理（家族葬／直葬／完結葬）

・仏教本来の供養の考え方（読経・法要・回向）

・合祀・永代供養まで含めた道筋

・残された方が迷わない“手順の設計”

を、僧侶主体で一緒に整えています。

まとめ：夫婦おふたりさまの終活は「残された人を守る準備」

夫婦ふたりの終活で大切なのは、豪華にすることではありません。
残された方が、迷わず・疲れすぎず・後悔を残さないようにすること。

・葬儀の方針

・供養と納骨の方針（合祀・永代供養も含めて）

・連絡先と相談窓口

この3つを決めるだけでも、終活は大きく前に進みます。

茨木市・北摂で「夫婦ふたりの終活、何から始めたらいい？」という方は、
“決めるため”ではなく“迷わないため”に、気軽にご相談ください。