みんな完結葬

エンディングノートと遺言書の違い|どちらから準備すべき?仏教本来の終活ガイド【茨木市】

お問い合わせはこちら

エンディングノートと遺言書の違い|どちらから準備すべき?仏教本来の終活ガイド【茨木市】

エンディングノートと遺言書の違い|どちらから準備すべき?仏教本来の終活ガイド【茨木市】

2025/12/09

エンディングノートと遺言書の違い|どちらから準備すべき?仏教本来の終活ガイド

 

 

「終活をそろそろ…と思って調べていたら、エンディングノートと遺言書が出てきて、正直よく分からなくなった」

茨木市や北摂エリアでご相談をお受けしていると、こんな声をよく伺います。

・エンディングノートだけで足りるのか

・遺言書って、全員が作らないといけないのか

・どちらを先に準備すればいいのか

などなど、悩みどころは人それぞれです。

そこで今回は、

・エンディングノートと遺言書の「いちばん大きな違い」

・どんな人に、どちらが必要になりやすいか

・仏教本来の終活から見た、2つの上手な使い分け方

・茨木市での具体的な準備ステップ

を、僧侶主体で完結葬をお手伝いしている立場から、やさしく整理していきます。

 

 

1. まず押さえたい「エンディングノート」と「遺言書」の決定的な違い

最初に、一番大事な違いをシンプルにまとめると、次のようになります。

 

エンディングノート

・法的な効力はない

形式の決まりはほとんどなく、自由に書ける

医療・介護・葬儀・供養・メッセージなど、内容が幅広い

何度でも書き直しやすい「自分のノート」

 

遺言書

・相続や財産分けに関して法的な効力がある

書き方・署名・日付など、法律上のルールがある

主な内容は「誰に、何を、どのように残すか」

間違った形式だと「無効」になってしまうこともある

ざっくり言えば、

エンディングノート=「想いと希望を書き残すノート」
遺言書=「財産と権利をどう分けるかを定める文書」

というイメージです。

 

仏教的な言い方をするなら、

・エンディングノートは「こころ」を伝えるもの

・遺言書は「かたちと手続き」を整えるもの

と考えると、少し整理しやすくなります。

 

 

2. エンディングノートとは?どんなことを書いておくと安心か

前回のブログでも触れましたが、エンディングノートは「自分のための、そして周りの人のためのノート」です。

 

エンディングノートに書ける主な内容

・基本情報(氏名・生年月日・連絡先など)

・医療・介護についての希望(延命治療・最期を迎えたい場所 等)

・葬儀の規模や雰囲気(家族葬/完結葬/直葬+読経 など)

・宗派や仏教的な希望(浄土真宗/読経を大切にしてほしい 等)

・納骨や合祀・永代供養の希望

・ペットのこと、お世話をお願いしたい人

・大切な人へのメッセージ など

「正しく書かなければいけない」という決まりはなく、
今の自分の気持ちを素直に書いておくノートだと考えていただくとよいと思います。

 

特に茨木市・北摂エリアのお客さまとお話をしていて感じるのは、

「子どもたちに迷惑をかけたくない」
「おひとりさまなので、もしものときの流れだけは決めておきたい」

というお気持ちです。

エンディングノートは、そういったお気持ちを「形にするための道具」です。

 

 

3. 遺言書とは?どんな人に特に必要になりやすいのか

一方の遺言書は、相続や財産分けのトラブルを防ぐための“法律文書”という側面が強くなります。

 

遺言書で決められる主な内容

・誰に、どの財産を、どれくらいの割合で渡すか

・子どもがいない夫婦で、どちら側の親族に財産を残すか

・相続人以外(面倒を見てくれた人など)への「遺贈」

・お墓や仏壇の承継者(誰がお守りを引き継ぐか)

・付言事項(家族へのメッセージ・思い)

 

特に「遺言書を用意した方がよい」ケース

こんなご家庭では、遺言書を検討しておくと安心です。

・子どもがいない夫婦

・再婚同士のご夫婦・連れ子がいるご家庭

・相続人同士の仲があまり良くない(不安がある)

・自宅や土地など、不動産がほとんどの財産になっている

・兄弟姉妹や甥・姪に財産を残したい

・お世話になった人・団体(お寺・NPO 等)にも託したい思いがある

こうした事情があると、

「法律どおりに分ける」だけでは、かえって不公平感が出てしまう

こともあります。

 

その意味で、遺言書は、

「自分がいなくなった後の、家族やご縁ある人たちの関係を守るための文書」

でもあります。

※ 遺言書の具体的な作成方法(自筆証書/公正証書など)や、法的な判断については、司法書士・弁護士・行政書士・税理士などの専門家へのご相談をおすすめします。

 

 

4. 結局どちらから準備するべき?基本の順番は「ノート → 遺言書」

よくいただくご質問が、

「エンディングノートと遺言書、どちらから作ればいいですか?」

というものです。

 

僧侶と終活相談をお受けしている実感としては、

① エンディングノートで“自分の考えを整理する”
② そのうえで、必要な人は“遺言書で法的な部分を固める”

という順番が、一番無理がなく、続けやすいと感じています。

 

ステップ1:エンディングノートで「価値観」を見える化する

・誰に感謝しているか

・誰に何を託したいと思っているか

・どのように送ってもらいたいか(葬儀・供養)

・お金の心配・不安はどこにあるか

こうしたことをノートに書き出してみると、

「自分は、誰に、何を残したいと思っているのか」

が自然と見えてきます。

 

ステップ2:必要に応じて「遺言書」でトラブルを防ぐ

ノートを書き進める中で、

・財産の分け方が複雑になりそう

・法律どおりの分け方だと、かえって不公平になりそう

・おひとりさまで、遺された人の負担が心配

といったポイントが浮かんできたら、その部分だけをピックアップして、
専門家に「遺言書にした方がよい内容かどうか」を相談してみる。


この流れが、一番スムーズです。

 

 

5. 仏教本来の終活から見た「書き分け」の考え方

仏教本来の終活という視点から見ると、
エンディングノートと遺言書には、それぞれこんな役割があります。

 

エンディングノート:ご縁と感謝を“言葉”で整える

・いままでのご縁を振り返る

・感謝やお詫びの気持ちを書く

・葬儀・供養・完結葬・合祀など、「仏さまとのご縁」の希望を残す

これはどちらかと言えば、心の整理に近い作業です。

 

遺言書:残された人の“暮らし”を守るための手当て

・相続をめぐる争いを防ぐ

・不動産や財産の分け方を明確にしておく

・お世話になった人たちの生活を、少しでも支える

こちらはどちらかと言えば、生活の整理に近いものです。

 

どちらが良い・悪いではなく、

「心(こころ)の整理」と「生活の整理」を、
それぞれの道具で整えていく

というイメージで捉えていただけると、無理なく進めやすくなります。

 

 

6. 葬儀・供養はどちらに書く?完結葬の場合のおすすめ

「葬儀や供養の希望は、エンディングノートと遺言書のどちらに書くべきですか?」

というご質問もよくいただきます。

 

結論から言うと、

・メインはエンディングノート

遺言書には、必要に応じて「付言(ふげん)事項」として添える

という形がおすすめです。

 

エンディングノートに書いておきたい内容

・僧侶による読経をお願いしたいかどうか

・葬儀の規模(家族葬/直葬+読経/完結葬 等)

・合祀墓・永代供養を希望するかどうか

・茨木市の「みんな完結葬」に相談してほしい など

 

遺言書の「付言事項」として添えられること

遺言書の本体は財産分けに関する内容ですが、その最後に、

・葬儀はできる範囲で仏教本来の形で行ってほしいこと

・菩提寺やお世話になっているお寺がある場合、その寺院名

・合祀墓・永代供養を希望する旨

などを「メッセージ」として添える方もおられます。

※ 付言事項には、基本的に法的な拘束力はありませんが、ご家族が方針を決めるうえで大きな参考になります。

 

 

7. 茨木市での具体的な準備ステップ(3ステップ)

最後に、茨木市・北摂エリアで終活を進めていきたい方へ、
現実的な3ステップのイメージをお伝えします。

 

ステップ1:ノートを一冊用意し、「今の気持ち」を書き出す

・市販のエンディングノートでも、普通のノートでもOK

・家族・ご縁・葬儀・供養について、思いつくことから一つずつ

・すべて埋めようとせず、「書けるところから」で十分

 

ステップ2:財産や家族関係が複雑な場合は、専門家に一度だけ相談

・不動産が多い

・子どもがいない/再婚など家族関係が複雑

・相続で揉めそうな不安がある

こんな方は、一度だけ司法書士・行政書士・弁護士・税理士などに
「遺言書が必要な状態かどうか」だけでも相談してみると安心です。

 

ステップ3:葬儀・供養・完結葬については、僧侶主体の窓口へ

・どのような葬儀が自分らしいか

・合祀・永代供養を含めてどう整えるか

・おひとりさま・身寄りが少ない場合の備え方

こうした「仏教本来の終活」に関する部分は、
僧侶主体の「みんな完結葬」にご相談いただければ、
宗派やご予算も含めて、一緒に整理していくことができます。

 

 

まとめ:エンディングノートと遺言書は「どちらか」ではなく「役割分担」

・エンディングノートは、「こころ」と「ご縁」を整えるノート

・遺言書は、「財産」と「暮らし」を守るための文書

・基本は「エンディングノート → 必要に応じて遺言書」の順番で

と考えていただくと、終活のハードルが少し下がるのではないでしょうか。

 

茨木市・北摂・関西エリアで、

・エンディングノートを書き始めたい

・遺言書が必要かどうか悩んでいる

・仏教本来の終活と、僧侶主体の完結葬について話を聞いてみたい

という方は、どうぞ無理のないタイミングで、
一度「みんな完結葬」にご相談ください。

 

「まだ決めるつもりはないけれど、話だけ聞いておきたい」
そのくらいの気持ちで大丈夫です。

今日書いた一行、今日考えた数分が、
きっとご自身と、ご家族の“これからの安心”につながっていきます。


 

お問い合わせ・ご相談先

みんな完結葬(一般社団法人仏教普及会 北大阪支部)

電話:090-4271-9677
受付時間:24時間365日対応

所在地:〒569-0814 大阪府高槻市富田町5-18-8

Webからのお問い合わせ:
お問い合わせフォームはこちら

----------------------------------------------------------------------
みんな完結葬
大阪府高槻市富田町5-18-8
電話番号(直通) : 090-4271-9677


終活とは何か、葬儀・供養・生前整理・お墓・永代供養の選び方や費用の目安まで、大阪・関西での終活準備に役立つ情報をまとめたコラムです。

----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。