エンディングノートに書いておきたい「葬儀・供養」のポイント7選|仏教本来の終活を僧侶が解説【茨木市】
2025/12/06
エンディングノートに書いておきたい「葬儀・供養」のポイント7選|仏教本来の終活を僧侶が解説
「エンディングノートを書き始めてみたけれど、葬儀や供養のページになると手が止まってしまう…」
そんな声を、茨木市や北摂エリアで終活相談を受けていると、よく耳にします。
・お葬式の形式なんて考えたことがない
・お墓や納骨のことを、どう書けばいいのか分からない
・香典や供花は「辞退」と書いていいの?
エンディングノートは“自由に書いてよいノート”だからこそ、
「正解が分からず、何も書けない」という状態になりやすいのです。
そこで今回は、
・葬儀・供養の欄に「最低限ここだけは書いておきたいポイント」
・仏教本来の考え方から見た、終活としての書き方のヒント
・茨木市で“僧侶主体の完結葬”を選ぶときの具体的な書き方例
を、僧侶の立場から7つのポイントに分けてお話しします。
「完璧に埋める」必要はありません。
まずは、気になるところから1つずつメモしていきましょう。
1. なぜエンディングノートに「葬儀・供養」を書いておくべきか
少し厳しい言い方になりますが、葬儀や供養のことを何も書き残さないと、
残されたご家族は次のような状態になりがちです。
・「本人は本当はどうしてほしかったんだろう…」と迷い続ける
・兄弟姉妹・親族間で、葬儀の規模や費用をめぐって意見が割れる
・とりあえず「一番安いプラン」で決めてしまい、後から後悔が残る
一方で、エンディングノートに「希望」や「考え」を書き残しておくと、
・遺された人が、“悩む時間”ではなく“偲ぶ時間”を持ちやすくなる
・決めるべきことの方向性が整理され、話し合いがスムーズになる
・「これで良かったんだ」と、心の拠りどころになる
という大きなメリットがあります。
仏教本来の視点から見れば、
葬儀や供養の希望を書き残すことも、一つの“ご供養”の形と言えるでしょう。
2. ポイント① 葬儀の「規模・スタイル」の希望
まず最初に決めておきたいのが、葬儀の「規模・スタイル」です。
エンディングノートには、たとえば次のような書き方ができます。
・家族だけで静かに送り出してほしい(家族葬希望)
・通夜・告別式は行わず、火葬と読経のみの形でも構わない(直葬+読経)
・火葬式から四十九日まで、仏教本来の形で供養してほしい(完結葬希望)
茨木市や北摂エリアでは、近年「できるだけシンプルに…」というニーズが増えています。
しかし、シンプル=何もしないではなく、
必要なところはきちんと、
無理なところはそぎ落としていく
という考え方が大切です。
特に「僧侶主体の完結葬」を希望される場合は、
「葬儀は“みんな完結葬”の完結葬プランでお願いしたい」
と、具体的な名称を一言書いておくと、ご家族が迷わず相談しやすくなります。
3. ポイント② 宗派・菩提寺・仏教的な希望
続いて、「宗教・宗派」に関する欄です。
・宗派(浄土真宗・曹洞宗・臨済宗…など)
・ご縁のあるお寺・菩提寺の有無
・できれば、引き続きそのお寺にお願いしたいかどうか
を書いておくと、ご家族は動きやすくなります。
もし現在、特定のお寺とのお付き合いがない場合でも、
・「葬儀とその後の供養は、仏教本来の形でお願いしたい」
・「僧侶主体で、読経や法要をしっかりしてもらいたい」
といった“方向性”だけでも残しておくと十分です。
そのうえで、茨木市周辺であれば、
「宗派は〇〇だが、具体的な依頼先は“みんな完結葬”に相談してほしい」
という書き方もできます。
仏教の世界では、「ご縁(えん)」がとても大切にされます。
生きている間に、どのような仏縁を結んでおきたいのか。
エンディングノートは、そんなことを静かに見つめ直すきっかけにもなります。
4. ポイント③ 喪主・連絡してほしい人
意外と書き忘れが多いのが、この項目です。
・誰に喪主(または代表者)になってほしいか
・優先的に連絡してほしい親族・友人
・逆に、「知らせなくてよい」と思っている範囲
などを、簡単にメモしておきましょう。
おひとりさまの場合は、
・連絡担当になってほしい友人
・仕事や地域活動で信頼している人
・専門家(司法書士・弁護士)
の名前と電話番号を書いておくだけでも、
葬儀・供養のスタートがスムーズになります。
僧侶主体の完結葬を選ぶ場合は、
「最初の連絡は、〇〇さん(友人)と“みんな完結葬”にお願いしたい」
といった「人+窓口」の組み合わせを残しておくと、より安心です。
5. ポイント④ 香典・供花・服装などの方針
最近ご相談が増えているのが、次のような内容です。
・香典は辞退したい/お気持ちだけで十分です、と伝えてほしい
・供花は最小限にしてほしい
・服装は、喪服にこだわらず平服でも構わない
エンディングノートには、例えばこんな書き方ができます。
・香典:身内以外の方からは「辞退」として構わない
・供花:親しい方だけ、お花を出していただければ十分
・服装:小さなお葬式でよいので、平服でも構わない
ただし、ここで大事なのは、
「ご遺族の負担を減らしたい」という気持ちと、
「仏教本来の供養はきちんと」というバランス
です。
“すべて辞退”としてしまうと、かえって周囲が気をつかい、
ご遺族が説明に追われてしまうこともあります。
不安な方は、ノートにこう添えておくと安心です。
「細かな決めごとは、そのとき僧侶と相談して決めてください」
6. ポイント⑤ お墓・納骨・合祀・永代供養の希望
葬儀の後に続く「供養」の部分です。
ここは、将来の負担に直結する大事なポイントになります。
・すでに先祖のお墓があり、そこに入りたいのか
・お墓を新しく建てたいのか
・子どもに負担をかけたくないので、合祀墓/永代供養にしてほしいのか
エンディングノートには、たとえば次のように。
・〇〇県△△市の先祖のお墓に納骨してほしい
・子どもに負担をかけたくないので、新しいお墓は作らないでほしい
・茨木市周辺の合祀墓・永代供養を“みんな完結葬”に相談して決めてほしい
特に、おひとりさまや子どものいないご夫婦の場合、
「お墓を持たない選択」をされる方も少なくありません。
仏教本来の供養は、「お墓の有無」だけで決まるものではありません。
読経やご回向を通して、
亡き人を偲び、ご縁を感じる“場”が続いていくことが大切なのです。
7. ポイント⑥ 葬儀で大切にしてほしいこと・避けてほしいこと
少し余裕があれば、こんなことも書いておくと、ご家族の指針になります。
・静かで落ち着いた雰囲気にしてほしい
・派手な演出はしなくてよい
・仏教本来の読経とお念仏を大切にしてほしい
・生前好きだった音楽を、小さく流してほしい
逆に、
・過度な会葬返礼品や高価な生花は不要
・スライドショーなどの大がかりな演出はしなくてよい
など、「あえてしなくて良いこと」を書いておくのも一つです。
僧侶主体の完結葬であれば、
「形式よりも、ゆっくりとお経をあげていただきたい」
と一言添えておくだけでも、
ご家族と僧侶が同じ方向を向きやすくなります。
8. ポイント⑦ 大切な人へのメッセージ
最後のポイントは、とてもシンプルです。
・家族への感謝
・これまで支えてくれた友人への一言
・「迷惑をかけた」と感じていることへのお詫び
・これからも続いていくご縁への願い
仏教本来の供養は、形だけではありません。
どんな思いで手を合わせるかが、何より大切です。
エンディングノートに残されたメッセージは、
残された方にとって、仏さまからの“手紙”のような役割を果たします。
一度に書こうとせず、思いついたときに、
一行ずつでも言葉を足していきましょう。
9. 茨木市でエンディングノートと「完結葬」を組み合わせるには
ここまでの内容を踏まえて、
みんな完結葬にご相談いただく方には、よくこんな書き方をおすすめしています。
・葬儀のスタイル:僧侶主体の完結葬を希望
・相談窓口:茨木市の「みんな完結葬」にまず連絡してほしい
・供養:火葬後の初七日・四十九日・一周忌まで、できる範囲でお願いしたい
・納骨:合祀墓・永代供養を基本に、詳細は僧侶と相談して決めてほしい
このように書いておけば、
ご家族や友人は「どこに・何を相談すればいいのか」がすぐに分かります。
10. まずは1行からで大丈夫。今日からできる一歩
「7つもポイントがあると、かえって書けなくなりそう…」
そう感じた方もおられるかもしれません。
そんなときは、次のうち1つだけで構いません。
・葬儀の規模(家族葬/完結葬/直葬+読経 など)
・連絡してほしい人の名前
・合祀墓・永代供養を希望するかどうか
このどれか1つだけを、今日エンディングノートに書いてみてください。
それだけでも、仏教本来の終活としては、とても大きな一歩です。
茨木市でエンディングノートと葬儀・供養の相談をしたい方へ
みんな完結葬では、茨木市を中心に関西一円の皆さまから、
・エンディングノートの書き方
・葬儀・供養の希望の整理
・おひとりさま終活・身寄りの少ない方の葬儀準備
・合祀墓・永代供養のご相談
を、僧侶主体でお受けしています。
「まだ元気だけど、そろそろ考えておいたほうがいいかな…」
そのくらいのタイミングが、終活にはちょうど良い時期です。
どう書けばいいか迷ったときは、
どうぞ一度、気軽にご相談ください。
茨木市の地から、仏教本来の終活をご一緒に整えてまいります。
お問い合わせ・ご相談先
みんな完結葬(一般社団法人仏教普及会 北大阪支部)
電話:090-4271-9677
受付時間:24時間365日対応
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電話番号(直通) : 090-4271-9677
終活とは何か、葬儀・供養・生前整理・お墓・永代供養の選び方や費用の目安まで、大阪・関西での終活準備に役立つ情報をまとめたコラムです。
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